ハイランド西部b.JPGベンネヴィスb.JPG
しばらく間が空きましたが、ハイランド最後の西部のモルトを今日は、楽しむことにしましょう。前にもお伝えしたと思いますが、ハイランドには約40の蒸留所がありますが、その中で西部地区に入るのは3つしかありません。
その一つに「ベンネヴィス」があります。さて、ベンネヴィス10年をグラスに注いで、いただきますか。
色は、まぁまぁ付いてますね。ややドライであるが、適度なスモーキーさもあり、バランスがとれた仕上がりにになってますよ・・・。さすがニッカさん!
そうそう、ここは1989年にニッカウヰスキーが買収し、1990年から生産が再開されたところなんですよ。
ニッカウヰスキーが生産している、「ピュアモルト竹鶴」にも、ベンネヴィスの原酒が混ざっていると言われてますね。竹鶴12年と比べて飲んでみるのも面白いかも・・・。
やっと、ハイランドまで終わりましたね。次回は、ローランドのシングルモルトにしましょう。

ハイランド東部地図.JPGロイヤルロッホナガー.JPG
さてと!今夜は、何を頂きましょうか?
たまには、カウンターの方に座ってバック棚を眺めてみるのも悪くはないでしょう。
ホント、色んなウイスキーがたくさんあるなぁ〜。(自己満足に浸っています・・・。)おっ!ジョニー・ウォーカーの黒ラベルがありますね。ブレンドのスコッチでは、知らない人はいないでしょう。昔は値段も高かったですよね。(うなずいてる方は同世代ですね。)
では、ジョニ・黒を眺めながら、グラスにモルトを注いで、頂くとしますか。ジョニ・黒も飲みたいけど、その原酒にも使われていると言うから興味をそそるところですね。
色は、中ぐらいで、香りも豊かで、フルボディながら、とてもクリーミー。さすが、「ロイヤル」の称号が付けられているのもわかるような気がしますね。

ロイヤル・ロッホナガー12年ものです。ハイランド東部を代表するにふさわしいシングルモルトなのです。その昔、ヴィクトリア女王夫妻が訪れたのを機に「王室御用達」となり、頭に「ロイヤル」が付けられるようになったと言われています。
名声と知名度のある蒸留所にしては、その規模は小さいんですよ。
そういう蒸留所ほど、質の良いモルトを造っているでしょうね・・・。

あれあれ、ちょうどグラスも空になったことだし、次はジョニ・黒を飲むとしますか。

ちょっと、ちょっと!チーフ!伝票は書かないでよ・・・。

ハイランド中部.JPGグレンタレット12年.JPG
今回は、ハイランド中部のモルトに行きましょう。
いつものごとく、グラスを用意して、バック棚から一本取り出し、おっとっと・・・、ちょっと入れすぎたかな?
12年物にしては、色は薄めでライトだが、味はシカッリしてますね〜。
何かって・・・、グレンタレット12年(写真)です。ハイランドには約40の蒸留所があり、その中で中部には9つの蒸留所があります。どちらかというと、マイナーなところが多いのですが、歴史は古く、グレンタレットは1775年創業と、最も古い蒸留所に上げられています。まぁ、ウイスキーがアイルランドからスコットランドの大地を通ってスペイサイドへ行く過程を考えれば、うなずけるかな?ところで、ここの蒸留所には、もう一つギネスブックに載ったという有名な話があります。
蒸留所で飼っていた猫(タウザー)は、死ぬまでの間に一番多くネズミを捕まえたということなのです。なんと28899匹!誰が数えたのか・・・。
今日は、久しぶりのモルトを飲んで気分がいいですな〜。同じのをもう一杯頂きますか。
次回は、何処にしようかな・・・。

ハイランド北b.JPGグレンモーレンジスチル.JPG
スペイサイドの次は、ハイランド地区のシングルモルトにいたしましょう。とは言っても、ハイランドは近年、東部、西部、中部(南部)、北部と4つに細かく分けられているのです。
さて、今回は何を頂きましょうか?シェリー樽で有名なマッカランの後だから、バーボン樽で有名なところはどうでしょう…。
では、ちょっと失礼して、グラスにウイスキーを注ぎ、一口頂くとします。皆さんもどうぞ一杯飲みながら、お付き合い下さい。(飲まないと付き合えない?すみません!)
これは、バーボン樽特有のバニラ香がありますね。色は、マッカランほど濃くはなく、とてもライトなシングルモルトですよ。グレンモーレンジ10年物です。ここの蒸留所は、ハイランド北部にあり、インバネスという街(ネッシーのいるネス湖の近くです。)から北に上って、ドーノック湾の南岸に位置しています。グレンモーレンジは、とてもユニークなところで、蒸留器(写真[模型です])がスコットランドの中で一番背が高いのです。背が高いということは、純度の高いアルコールしか上って行かないので、癖のないライトな仕上がりになるんですよね。
また、熟成のベースは、バーボン樽ですが、瓶詰めする2年前ぐらいに、色々な樽に移し変えるということをいち早く取り入れたところでもあるのです。ちなみに、シェリー、ポート、マデラ、ラム、ブランデーやボルドー、ブルゴーニュなどのワイン樽も使われています。
10年物は、バーボン樽だけで造られています。ほんと、ここは色んな風味のモルトを楽しむことが出来ますよ。
今日は、少し酔ってしまいました!ストレートは、効き過ぎますね…。

スペイサイド地図.JPGマッカラン12年.JPG
少しずつ、シングルモルトウイスキーの美味しさを感じるようになってこられたことでしょう。まずは、一杯ウイスキーをグラスに注いで、一口飲んでから、始めることにします。
んー美味い!さすがシングルモルトのロールスロイスと言われているだけのことはありますね〜。
そうです!ザ・マッカラン12年(写真)ものです。
このウイスキーが造られている所が「スペイサイド」地区なのです。スコットランド北に「エルギン」という街があります。その東の湾にそそぐ、スペイ川があり、その川の流域には、たくさんの蒸留所が集まっていて、スコットランドでも一番のウイスキーの産地となっています。
この地域が昔からウイスキーの原料となる大麦の生産地であったことと、良水と熟成に欠かせない気候に恵まれていたことが、ウイスキーの一大生産地となったと言われています。また、密造酒も盛んに造られていた所でもあります。その時代を抜けるように政府公認1号(1824年)の蒸留所(ザ・グレンリベット)があるのも、このスペイサイドなのです。
マッカランも同じ年に公認を取得しています。熟成樽にこだわり、蒸留器も小さめのものを使用している。ここのウイスキーは、色も濃く、香りが豊かで、バランスのとれた物に仕上がっています。
あっ!いつの間にかグラスが空になってしまいました…。
さて、次は、何処を飲みましょうか…?