スペイサイドの次は、ハイランド地区のシングルモルトにいたしましょう。とは言っても、ハイランドは近年、東部、西部、中部(南部)、北部と4つに細かく分けられているのです。
さて、今回は何を頂きましょうか?シェリー樽で有名なマッカランの後だから、バーボン樽で有名なところはどうでしょう…。
では、ちょっと失礼して、グラスにウイスキーを注ぎ、一口頂くとします。皆さんもどうぞ一杯飲みながら、お付き合い下さい。(飲まないと付き合えない?すみません!)
これは、バーボン樽特有のバニラ香がありますね。色は、マッカランほど濃くはなく、とてもライトなシングルモルトですよ。グレンモーレンジ10年物です。ここの蒸留所は、ハイランド北部にあり、インバネスという街(ネッシーのいるネス湖の近くです。)から北に上って、ドーノック湾の南岸に位置しています。グレンモーレンジは、とてもユニークなところで、蒸留器(写真[模型です])がスコットランドの中で一番背が高いのです。背が高いということは、純度の高いアルコールしか上って行かないので、癖のないライトな仕上がりになるんですよね。
また、熟成のベースは、バーボン樽ですが、瓶詰めする2年前ぐらいに、色々な樽に移し変えるということをいち早く取り入れたところでもあるのです。ちなみに、シェリー、ポート、マデラ、ラム、ブランデーやボルドー、ブルゴーニュなどのワイン樽も使われています。
10年物は、バーボン樽だけで造られています。ほんと、ここは色んな風味のモルトを楽しむことが出来ますよ。
今日は、少し酔ってしまいました!ストレートは、効き過ぎますね…。